大学生が世界一周をするときに押さえたい3つのポイント

世界一周

社会人であれば自分の意思で行ける方が多いですが、そうはいかないのが大学生。でも、時間と体力があるのは間違いありません。

本記事では、大学生が世界一周をする際に気をつけたいポイントをお伝えします。

筆者
筆者

大学4年生のときに1年休学をして、世界一周をしました!

両親から同意をもらおう

これが最大にして、最重要ポイントです。

成人はしているものの、学費や生活費を親から支援してもらい扶養に入っている方がほとんどかと思います。そのため、両親が賛成をしてくれるかどうかは、社会人よりも重要性が増すと考えています。もちろん、同意がないと絶対行けないということではありませんが、金銭的にも心理的にも非常に大事です。

また、旅にトラブルはつきものです。スリにあってお金を取られた、ロストバゲージで荷物がない、病気にかかってしまった等こうした際に日本から送金したり、保険の手続きをしてくれたりする存在がいるのはありがたいです。

これらのことから両親には説明を十分にした上で、同意を取っておくことが重要であるといえます。

とはいっても、世界一周と聞くと心配すると思うので、なぜ行くのか、期間、ルートについては具体的に示したほうが安心材料になるかと思います。

筆者は大学を1年休学して、世界一周航空券を利用しながら世界一周したいとまず伝えました。ありがたいことに意思を尊重してくれたため反対されませんでしたが、心配していることは伝わってきました。そこで世界一周航空券を利用するにあたり予め帰国までの日程、ルートを組み立てていたため行程表を渡しました。加えてこまめに連絡を取りつつ、Facebookにて定期的に更新を行うことで、どこでどのような経験をしたのかを伝えるようにしました。

ここがPOINT!
  • あらかじめ帰国までのスケジュールを組み立てて伝えておく
  • 連絡をこまめに取る
  • SNSやHP等でどこで何をしたか発信して見てもらう

大学の休学手続きを忘れずに行おう

世界一周とはいっても長期休暇をうまく活用すれば、休学をしなくても行くことは可能です。そのため、休学をするかどうかは、どのくらいの期間旅をしたいか次第です。

ここからは、休学をする場合についてお伝えします。

大学の休学制度について調べよう

普通の大学生活を送っていたら使うことがありませんが、各大学により休学の制度が異なります。申請方法や申請期限、休学できる期間等あらかじめ調べておくとよいでしょう。

特に申請期限を過ぎると受け付けてもらえず、学費の免除措置などが取られない留年という形になってしまうため要注意です。

休学までの流れ

例:早稲田大学 文学部の場合 (2024/7/22現在)

<休学手続きの流れ>
  • STEP①
    必要書類の提出、面談の予約

  • STEP②
    学生担当業務主任との面談
  • STEP③
    教授会承認
  • STEP④
    休学許可通知の送付

書類提出期限

例:早稲田大学 文学部の場合 (2024/7/22現在)

春学期秋学期
~4/30~10/31

ちなみに筆者の大学では、自己都合と書いて休学願を出したらその場で受理してもらえるという非常に簡単な手続きで終了しました。笑

休学する期間は?

大学によっても異なりますが、半年〜選択できます。ですが、よほどの理由がない限りは1年をおすすめします。実際には半年で足りるとしても、日本の社会システム上、春に卒業→4月に入社という大学・企業が大半であるためです。

半年のみの休学とした場合は秋卒業となってしまい、就職するまでの半年間時間を持て余すことになります。また、そもそも秋卒業を認めていない大学があります。

時代の変化とともに通年採用といった言葉も出てきていますが、まだまだ古くからのルールに従わないと動きにくいのが現状です。そのため4月から1年間休学をすることをおすすめします。

休学費用も要チェック!

一般的には国公立大学は休学期間の学費は免除となり、私立大学の場合は在籍料といった名目で5万円~12万円程度かかることが多いです。中には大学に通わないにも関わらず、20万以上払わなければい大学もあるため、本当に休学が必要かどうかは制度も調べた上で決めると良いでしょう。

<1年休学する場合>

大学休学する年の納付額備考
早稲田大学10万円
慶應義塾大学6万円入学1年目は学費免除されず
津田塾大学20万円
東京大学0円
同志社大学12万円
関西大学12万円
大阪大学0円
※学部や年次により会費等追加納入費用あり。

以前は休学があまり浸透しておらず、50万円以上を支払わなければならない大学も結構あったようですが、現在は在籍料のみが一般的になっています。

就活について考えておこう!世界一周すると不利になる??

ここからは主に、大学4年時休学しようとしている方向けの内容になります。

私は大学4年に上がったタイミングで休学を1年しましたが、10月に帰国という判断をしたのは就活のスケジュールを考えた結果でした。そして帰国後にインターンシップや説明会等に参加をしました。

旅をする中で多くのものに触れ、また自分と向き合う時間が増えるため価値観の変化や志望する業界が変わることはあります。帰国後に納得できる就職活動にするためには、旅の間にも一定程度の情報収集はしておくべきだと思います。特に私が就職活動を行ったときは、経団連が定める就活スケジュールが年によって異なっていたため、そのスケジュールについてはチェックするようにしていました。また、自分はどのような仕事を行いたいかということを、長距離バス等の移動時間の中で考えていました。

筆者の場合は、休学から就活までのスケジュールは下記通りでした。 

≪筆者の場合≫ ※大学4年にあがる4月から翌3月まで休学

 5月~10月の約半年間世界一周

 12月~2月 インターンシップに3社ほど参加

 3月 就活解禁

 6月 選考解禁

当時は、世界一周するために休学したことが就職活動にどう響くかという情報が得られず、不安になりながら休学願を出したことを覚えています。海外に行った後は様々な人と出会い、「なんとかなる」精神に変わりましたが。

実際のところ、どうであったか。実体験を振り返ります。

話のネタになる!

就職活動においては学生時代に力を入れたこと(いわゆる「ガクチカ」と呼ばれるもの)や過去のエピソード等自身のことを相手に伝える機会が非常に多いです。

これは履歴書やエントリーシートでも、面接でも同じです。

そのなかで世界一周をしたという経験は興味を持たれることが多く、また非日常の連続であるため困ったこと、嬉しかったこと、驚いたことといったエピソードは無限に出てきます。

私は社会人になってから、3年ほど新卒採用を担当したことがありますが、いかに会社や業界を調べているかよりも人物としてまず面白いかどうかのほうが大切だと感じました。

じゃあ就活に有利になるかというそういうわけでもありませんでした。

不利になるかどうかは業界・企業次第!

あまり回答になっていませんが、就職活動を一通り行って感じたことは業界や企業の風土次第で、有利にも不利にも働くということでした。

有利になると感じたケース

クリエイティブさが求められる業界・企業は、エントリーシートの通過率が高く、その後の面接でも世界一周について聞かれることが多く、反応も良かったように思います。

《相性がいいと感じる業界・業種》

  • マスコミ系
  • IT系
  • 設立から間もない企業(ベンチャー企業)

不利になると感じたケース

設立が古く歴史がある企業の場合には、あまりプラスに働いていないと感じました。古くからの伝統を重んじる企業においては、馴染みにくいと判断されたのでしょうか。

実際に面接の場で、

「仕事辞めてまた海外に行くんじゃないの?」と嫌味を言われたこともあります。

《相性が悪いと感じる業界・業種》

  • 設立が古く歴史がある企業
  • 公務員
  • 金融系

どういった業界、企業を選んだとしても“世界一周をした”ということだけで受かる・落ちることはありません。自分自身が何をしたいか、自分にはどういう仕事が向いているかをよく考えることが必要です。

また、年々就活のスケジュールが早まっています。インターンシップは採用活動と関係ないなんて大嘘です。インターンに参加した方から優先的に説明会が予約できたり、早期選考が始まったり明らかに違います。そのため行く前、そして旅行中も帰国後どうしていくかも少し考えておくことをおすすめします。

まとめ

本記事では、大学生が世界一周をする上で押さえておきたいポイントを3つご紹介しました。

  • 親の同意を得る
  • 休学をする場合は手続きを行っておく
  • 就活について考えておく(大学4年生向け)

世界一周中に出会った社会人は口をそろえて、「大学生で世界一周するのはうらやましい。親御さんに感謝してめいっぱい楽しんで!」と話していました。時間と体力があり、様々な可能性をもっている大学生のうちに世界一周をすることは、間違いなく人生を豊かにしてくれるでしょう。

本記事が、大学生が旅に出る後押しになれば嬉しく思います。

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